Grip Swany フィールドグローブ 自衛隊モデル ブラック、手が黒くなる。
グローブに黒を選ぶことは、手の存在を消すことに近い。Grip Swanyの自衛隊モデルは、機能から黒が生まれた手袋だ。
アウトドアのクーラーボックスは派手な色が多い。Ballisticsが黒で作ったギア&クーラーはその前提を崩す。
アウトドアのギアは、なぜ派手な色が多いのかを考えたことがある。
視認性のためという理由もあるが、多くの場合はブランドの識別のためだ。ロゴと色が遠くからでも目に入るように設計されている。Ballisticsのギア&クーラーボックスMをブラックで選んだのは、その識別から離れたかったからだ。
Ballisticsは日本のアウトドアブランドで、機能性とデザインの両立を軸にしている。
派手なロゴを前面に出すことなく、素材と構造に注力したプロダクトを作っている。ギア&クーラーシリーズはその中でもキャンプやアウトドアの実用に寄ったラインで、ギアを入れるための収納と保冷のための断熱を一つのバッグで実現している。
MサイズはデイキャンプやBBQで使うのに適した容量だ。
メインの収納スペースに断熱層があり、冷えたものを一定時間保冷できる。外側のポケットにはランタンやトング、着火具など、すぐ取り出したいギアを収納できる。クーラーとギアケースを別に持ち歩く必要がなくなる。
持ち手とショルダーストラップが付いていて、キャンプ場の中での移動が手軽だ。サイトからBBQエリアまで、片手で持ち歩ける重さと形状に収まっている。
アウトドアの文脈で黒いギアを使うと、自然の色の中で黒が沈む。
緑や茶、土の色が広がるフィールドに、黒いクーラーを置く。風景の主役にならず、必要なときだけ存在感が出てくる。黒は目立つためではなく、溶け込むために使っている。
炭や灰が付いても、黒いバッグには汚れが目立ちにくい。BBQの後に多少汚れても、拭けば戻る。アウトドアで使う道具が汚れを隠せることは、実用の観点から見て正直な設計だ。
アウトドアギアは、使っていない時間の置き場所も大事だ。
車に積んでいるとき、玄関に置いているとき、部屋の片隅に仮置きしているとき。派手な色のクーラーは、その時間にも存在感を出し続ける。黒いギア&クーラーは、使わない時間に静かでいてくれる。
キャンプ場だけでなく、移動中や保管時の見え方まで含めて道具だと思う。黒を選ぶ理由は、フィールドで格好いいからだけではない。生活の中に戻ってきたときにも浮かないことが重要だ。
黒いアウトドアギアには弱点もある。
夏場の直射日光では熱を持ちやすい。保冷を目的にする道具としては、白や明るい色の方が理にかなっている場面もある。炎天下に長時間置くなら、日陰に入れる、車内に放置しない、といった扱いは必要になる。
それでも黒を選ぶのは、道具としての見え方を優先したい場面があるからだ。機能だけで決めるなら別の色になるかもしれない。けれど、自分の道具として持ち続けたいかを考えると、黒を選ぶ理由が残る。
キャンプに持っていく道具を選ぶとき、色の統一を考える必要はないかもしれない。
それでも、黒いクーラーを黒いギアの隣に置いたとき、サイトの見た目が落ち着く。意識していなかったことが、結果として心地よかった。道具の色を揃えることは、アウトドアの文脈でも機能する。