Adidas Stan Smith Lux ブラック・カーボン、レザーが詰まった黒。
アッパーからライニングまですべてレザー。スタンスミスの上位版は、黒で選ぶとその素材の密度が際立つ。
既製服で黒を選ぶのと、採寸して仕立てた黒を選ぶのでは、何かが違う。カスタムオーダーで黒のジャケットを作った話。
既製のスーツやジャケットで黒を選ぶのと、採寸して作った黒を選ぶのでは、何かが変わる。
ユニクロのカスタムオーダー感動ジャケットは、自分の体に合わせて各部位のサイズを調整できる。素材は感動ジャケットで使われているポリエステル系で、ウォッシャブルで管理しやすい。それを黒で、自分のサイズで作ることに意味があった。
店舗でスタッフに採寸してもらい、肩幅・袖丈・着丈・胸囲などを細かく指定できる。
既製品では必ずどこかが妥協になる体型の人間にとって、この工程は単純に服作りの精度が上がる体験だ。数週間後に届いたジャケットを羽織ったとき、既製品との差は明確にあった。
肩が落ちない。袖が長すぎない。着丈が座ったときにめくれない。これだけで、着ることへのストレスが消える。
感動ジャケットの素材は光沢がおさえられた仕上がりで、安価なポリエステル特有の光りすぎる問題がない。
黒いジャケットは素材によって光の反射が変わり、安い素材ほどテカって見える傾向がある。感動ジャケットの黒は、光を拾いすぎず落ち着いた黒として機能している。ウォッシャブルで洗濯できる点も、毎日着る選択肢として正直な設計だ。
黒いジャケットは、少し間違えるとフォーマルに寄りすぎる。
感動ジャケットはその手前にいる。素材が軽く、肩も硬すぎないので、Tシャツの上に羽織っても違和感が少ない。仕事用の服としても使えるが、仕事専用には見えない。
黒い服装に一枚足すと、全体が締まる。けれど重すぎない。ここが普段使いのジャケットとしてかなり大事だと思っている。
黒はサイズの違和感を隠してくれない。
肩が落ちすぎていたり、袖が長すぎたり、着丈が合っていなかったりすると、その違和感がシルエットとして残る。色が黒で統一されているほど、形のズレが目立つ。
だから、黒いジャケットをカスタムオーダーで作る意味がある。色を選ぶだけではなく、形を自分に合わせる。黒を着るなら、その精度まで含めて整えたい。
カスタムオーダーという行為が、服との関係を少し変えた。
サイズを選んで採寸して待つ過程で、この一着と向き合う時間が生まれる。既製品を棚から選ぶのとは別の関係性が生まれていて、それが着続ける理由の一部になっている。
黒で、自分のサイズで作る。それだけで十分な理由になった。