Apple Watch Ultra 2 ブラックチタン、黒い時計として。
Appleがウォッチに黒チタンを選んだのは、2024年のことだ。スマートウォッチとしてでなく、黒い時計として評価する。
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Apple Watch に、黒いモデルがずっと欲しかった。けれど長いあいだ、それは叶わずにいた。あったのはシルバー、ゴールド、グラファイト。グラファイトはダークグレーで、黒と呼ぶには明るすぎる。2024年にブラックチタンが登場したとき、Apple がようやくここに辿り着いた、という感触があった。
チタンの黒
ブラックチタンは、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングによって黒くなっている。表面硬度が高く傷がつきにくいため、長時間着けてぶつけても、コーティングが剥がれて下地の金属色が出てくる心配が少ない。毎日腕に着ける道具として、これはかなり重要な仕様になる。
バンドまで含めてブラックで揃えると、文字盤から筐体まで一続きの黒として腕に収まる。時計として見たとき、存在感と静けさが同居している。
サイズについて
Ultra 2 は49mmケースで、一般的な Apple Watch より大きい。これをどう受け取るかは人によって分かれる。主張が強いと感じる人には向かないものの、黒いケースは、そのサイズのわりに重量感の主張を抑えてくれる。銀色の大きな時計と黒い大きな時計とでは、着けたときの印象がまるで変わってくる。
バンドとの組み合わせ
ブラックチタンは、バンド選びで印象が大きく変わる。ケースだけ黒でも、バンドが明るい色だと、全体としては黒い時計にならない。黒いスポーツバンド、黒いトレイルループ、黒いチタンバンド。どこまで黒で揃えるかで、道具としての見え方が変わってくる。
好みとしては、ケースとバンドがひと続きに見える組み合わせに落ち着く。手首の上で黒いパーツが分断されず、一本の時計として収まる。Apple Watch は画面が明るいからこそ、外装とバンドは静かでいてほしい。
通知の道具として
スマートウォッチは便利な反面、その分うるさくもなりやすい。通知が来るたびに手首が反応し、文字盤には情報をいくらでも置ける。便利さをそのまま受け入れると、時計が静かな道具ではなく、小さな端末へと変わってしまう。
だからこそ、黒い Ultra 2 を使うなら、設定のほうも絞りたい。通知を減らし、文字盤の情報量を抑え、必要なときだけ見る。黒い外装に合わせて、使い方も少し静かにしていく。そのほうが、この時計の良さが出てくる。
スマートウォッチとして
機能の話をすれば、Apple Watch Ultra としての性能は十分にある。ただ、Midnight Sector で語りたいのはそこではなく、「黒い時計として腕に置いたとき、何を感じるか」のほうになる。その答えは、静かで良い、という一点に尽きる。
手首に黒がある。それだけで、身につけるものの統一感が一段階上がっていく。通知まで引き受ける黒ならこの一本、時刻だけを残す黒なら G-Shock フルブラック。夜の色名まで含めて持ち歩くなら M4 MacBook Air ミッドナイト も同じ系譜にある。